Lesson14-7 食事のマナー 洋食 その3

コース料理

洋食は和食の会席料理とは違い、一品ずつ料理が出され、食べ終わったタイミングを見計らって次の料理へと交換されます。なので和食のように全てをバランスよく食べてそれぞれの味を楽しむ食べ方と違い、一つ一つの料理をゆっくりと堪能していくスタイルです。

それと知っておいてもらいたい事として、ナプキンが置かれている位置皿(飾り皿)はずっとそこに置いておくという事です。元々は食事が運ばれるまでの退屈しのぎとして皿の装飾を楽んでいましたが、今でもその文化が根付いています。

メインディッシュとなる料理のお皿とは不釣り合いになる事もあるので、オードブルやサラダのお皿を持ち帰る時に一緒に片付けられます。それまで余計に手を付ける事はないようにしましょう。

出てくる順番

コース料理は一品ずつ運ばれてきますが、その順番も基本的に決まったものです。どんな料理が出てくるのか、順番に紹介していきます。

前菜

まず初めに出てくるのは前菜で、オードブルとも呼ばれています。食事のスタートとして出される一品なので軽めの物になっており、胃に食事の合図を出してくれます。量も軽めですが、この後にも料理が続くのでここでお腹いっぱいにする事はありません。

スープ

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次にスープが出て来て、ここから本格的に料理が始まるとも言えます。主に透き通ったコンソメスープやクリーミーなポタージュが出されます。

サラダ

生野菜によるシンプルなサラダや、魚介類や肉が少し入っていたりして凝った物まで幅の広い料理です。中にはオードブルと一緒に扱って、順番が前後する場合もあります

メイン(魚)

メインディッシュと言われて知られている物になります。新鮮な魚やエビなどの魚介類を使用し、作り上げる料理です。メインはあくまで魚介類ですが、付け合わせのソースや野菜も一緒に食べて楽しみましょう。

メイン(肉)

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主に牛や羊のステーキ、チキンのローストなど様々な料理があり、コース料理の花、メインにふさわしい一品となっています。通常はメインとなる料理は肉か魚、どちらかを選んで1つだけ食べます。

デザート

食後の口直し、趣向品として扱われる一品です。その種類は豊富で、フレッシュフルーツやケーキ、アイスクリーム、小さな焼き菓子、チョコレートなどがあります。

ドリンク

食事中でも飲み物を飲みますが、コースの締めくくりとして温かい飲み物が出されます。子供の場合はカフェインの少ないハーブティーが好まれ、その他にもコーヒー紅茶などの種類もあります。

パン

パンは最初から出されていたり、給仕の人が呼びかけに応じてバケットから取り出すなど、お店によって様々ですが順番の概念はありません。

ご飯と一緒の炭水化物なので主食と感じてしまう人もいますが、1番目立つのはあくまでメインディッシュになるので、洋食にとってパンは脇役になるのです。

なのでパンは初め少なめにとっておき、足りなくなったらその都度取り出すのがマナーです。