Lesson14-3 食事のマナー 和食 その3

おかずの食べ方

和食のおかずは多種多様でそれぞれ適した食べ方があります。その中でもよく見られるおかずの食べ方について紹介していきます。

焼き魚(尾かしら付)

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  1. 尾かしら付きの焼き魚は基本的に左向きで置いてあるので、上身を頭から尾に向かって、左から右へと食べ進めていきます。
  2. 上身を食べ終わったら中骨を箸でつかみ、大きい骨を取り出して皿の奥、向こう側に置きます。
  3. その状態のまま、下身の方を食べていきます。

ここで注意していただきたいのが、上身を食べ終えてひっくり返す方法はマナー違反だという事です。一見綺麗に見えますし、骨が支えになって食べ易くもありますが、料理人のこだわった見た目を崩したり大きな魚だと逆に手間がかかるなど、不便な点も多いのでこの方法は止めましょう。

焼き魚(切り身)

こちらは尾かしら付きと違って決まった順番は特になく、左端から一口大に切って食べて行けば問題ありません

ですが付け合わせにレモンや大根おろしなどがある場合は少し注意しなければなりません。

レモンを絞る際には周りに飛び散らないよう、片方の手を添えてもう一方の片手で絞ります。大根おろしの場合は一口大に切った魚の身に添えて、一緒に食べます。

それとつい小骨が口に入ってしまった場合、直接指を口の中に入れて取り出すのはいけません。ティッシュなどで口元を隠し、口の中を他の人に見られないようにしながら取り出します。

煮物

肉じゃが

煮物は取る場所によって崩れてしまう可能性があるので、手前や上から食べて行くのが順当な食べ方です。中には少し大きめに切られた食材もあるかもしれませんが、軟らかく煮てあるので自分の口に合った大きさに箸で切って食べるようにしましょう。

また、中にはサトイモなど滑って食べにくい食材もあり、つい刺して食べるかもしれませんが、それだと嫌い箸の「刺し箸」になってしまうのでやってはいけません。それを避けるには箸の練習をするか、食材を切って箸の当たる面積を増やして持ちやすくするなどの工夫が必要です。

刺身

刺身の種類が1種類なら手前から食べて行けば構いませんが、数種類ある場合は淡い(薄い)味から濃い味の刺身へと食べる順番の方が味の変化を楽しむことができます。

魚の種類や部位によっても変わってきますが、白身魚から赤身という順番がポピュラーです。

また、刺身と一緒に登場してくるものとしてしょう油と薬味があります。しょう油は受け皿の底が浸るくらいであまり多くの量はいりません。

薬味の代表としてワサビがありますが、こちらはしょう油にとかしたり刺身自体に乗せるなどどのように食べても構いません。ですが無駄に多用して吐き出してしまうような行為はみっともないので、適量を心掛けてください。

それとあまり見かけない物として花穂じそや菊花があります。花穂じそは茎を箸でしごいて花をしょう油に浮かべます。菊花も同様に、花びらを数枚ちぎり取ってしょう油に浮かべます。