新鮮な食材をバランスの良い献立で健康を育む重要性が、これまでの学習で学べたことでしょう。このLessonでは献立作りの助力として、それぞれの食材が最もおいしく栄養を持っている時期、旬の食材について説明していきます。
ですがそれぞれの季節を説明する前に、旬についての言葉を軽く紹介していきます。
- 旬の走り:初期の出回り。「初物」と同義で縁起が良いとされています
- 旬の盛り:出回りの最盛期。大量に出回るので値段も安く、その上栄養価が高くて美味しいのが特徴。
- 旬の名残:最盛期を過ぎた時期。「旬はずれ」とも呼ばれて季節の変わり目を表しています。
- 時知らず:1年中どの季節でも食べることができて旬を感じさせない。「無季」とも言います。
旬の食材は栄養だけでなく価格面でもお買い得であることが多いので、旬の時期を知る事は栄養だけでなく、家計にもよい効果を与えてくれる可能性が高いので、ぜひ覚えておきましょう。
春の食材
冬の寒さを乗り越えて、芽吹きが始まる時期です。野菜の他にも山菜なども含まれ、代謝を促進させる効果を持つものが多くあります。
主な例が下記になります。
- いちご(3~5月):ビタミンCを多く含み、美肌効果や風邪の予防に効果的
- キャベツ(3~6月、夏キャベツ、冬キャベツもある):胃腸の働きを促進、カルシウムも豊富
- 玉ねぎ(3~4月、秋が旬の物もある):疲労や食欲不振などを解消して心と体を癒してくれる
- タケノコ(4~5月):体に溜まった毒素を吐き出す効果があり、便秘の解消にも効果的
- アスパラガス(3~6月):新陳代謝を高めて体の働きを良くする
- レタス(4~6月):睡眠不足やむくみ、便秘の防止になる
- にんにく(5~8月):食欲不振の解消や滋養強壮、老化防止にも効果的
- ぜんまい(3~6月):がんや動脈硬化の予防になり、排泄を促してくれる
- マッシュルーム(3~6月、秋が旬の物もある):代謝や細胞の成長を促し、コレステロールを下げる
- もずく(3~5月):ミネラルや鉄分が豊富なので、貧血や骨粗しょう症の予防になる
旬の食材を利用した料理も数点紹介していきます。
タケノコのステーキ
【材料】
- タケノコの根元部分:適量
- 洋風の場合→バター、塩コショウ:適量
- 和風の場合→しょう油、みりん、サラダ油:適量
【作り方・洋風】
- 茹でてあく抜きしたタケノコの根元部分を輪切りにします。歯応えが欲しい方は厚めに、柔らかく仕上げたい方は薄めに切りそろえます。
- フライパンにバターを熱し、タケノコを入れます。
- 両面に焦げ目がついたら塩コショウをして完成です。
【作り方・和風】
- 洋風と同様に茹でてあく抜きしたタケノコの根元部分を輪切りにします。
- しょう油とみりんを1対1の割合で混ぜ、タケノコを1時間ほど漬け込みます。
- フライパンでサラダ油を熱し、タケノコを入れます。
- 両面に焦げ目が付いたら完成です。
イチゴジャム
【材料】
- イチゴ:300g
- きび砂糖:60g
- レモン汁:小さじ杯
保存用にビンなどの保存容器を準備しておきましょう。
【作り方】
- イチゴはヘタを取って洗い、水気を切ります。
- 鍋にイチゴを入れ、砂糖をまぶしてそのまま30分から1時間置きます。
- イチゴから水分が出たら、強火にかけて煮詰めます。
- とろみが出て半固形状になったらレモン汁を加えてひと混ぜし、火を止めます。
- 消毒しておいた保存容器に移し、蓋をして冷ませば完成です。