Lesson16-3 年齢に合わせた食事 中高生

中学、高校時代はある程度成長が止まりますが、成長のピーク時でもあり肉体的には充実している時期です。なのでこの時期は生涯を通して病気にかかる確率が最も低く、免疫力に優れた時期です。また、第二次性徴を迎える事で、男女の体つきに大きな差が生まれて来ます。

生涯最大の栄養素

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第二次性徴によって成長の最終段階へと向かって行きます。その際に生涯で最もエネルギーを必要とします。

平均的に男子の場合は15~17歳頃女子は12~14歳頃にピークを迎えます。と言ってもあくまで平均で、早めに来たり遅れて来たりする場合もあります。運動の有無でも栄養量は変わってきますので、個人の時期に合わせて栄養を摂るようにしましょう。

カルシウムを十分に摂る

体が大きく成長することから筋肉を作るたんぱく質が必要に感じられますが、それと同様に骨量も最も増える時期でもあるのです。そのためカルシウムの摂取も必要です。

この年代に骨を丈夫にしておくことで、将来的に骨粗しょう症への予防となるのです。

なので第二次性徴を順調に進めさせるためにはバランスの良い食事はもちろんのこと、規則正しい食習慣、カルシウムとたんぱく質の摂取、適度な運動など様々な要素が必要となります。

生活リズムの乱れ

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体が成長するとともに心、精神が成長する時期でもあります。ですが成長するという事は未熟でもあるという意味と表裏一体であり、間違った食生活へと走ってしまう可能性があります。

前のページでも話したように、小学生の時期から塾などで家族との生活リズムが狂ったり、ダイエット志向により食事を制限するなど、現代では様々な理由で食生活が乱れています。

周りの目や周囲との差をより感じやすくなってしまうこの時期は、上記のような行動を起こす傾向がより多く見られます。

特にダイエット志向の場合は理解と学習が必要となってきます。成長期では多くのエネルギーが必要となり、時期によっては多く溜め込んで太ったり、多く消費して痩せたりと短期間の間で体格がコロコロと変わり易い場合もあり、それを過剰に捉えすぎてダイエットへと走る子供もいます。

もちろん中には肥満体の子供もいて食事制限を行う子もいますが、医者との相談によって行うケースが主流です。なのでこの時期に見られる体重の多少の上下はそこまで深く悩まなくても問題ありません。むしろ重く考えすぎて食事を制限したり断食してしまう事の方がもっと体に悪いのです。

『痩せて綺麗になりたい』と思う事は決して悪いことではありません。ですがそれを実行するにはちゃんとした知識を持って行わなければなりません。

そしてその効果が得られるのはバランスの取れた食事を3食決まった時間に食べ、適度な運動睡眠をとる事、これらの基本を行えることで自然と安定した体へと向かって行きます。一見遠回りに思えてしまうかもしれませんが、これが最も確実な近道だとも言えます。

特に女子の場合は皮下脂肪がたまって体がふくよかになり易く、「痩せ願望」が強まる時期でもあります。もし無茶なダイエットをしてしまうとたんぱく質カルシウム鉄分の不足が見られ貧血無月経など病気だけでなく生理作用にまで悪影響を与えます。

正しい食生活を行って、バランスの取れた体を手に入れましょう。