成長も止まり、食事は生命維持の為のエネルギー補給としての意味が強くなります。つまり成長などのようにエネルギーを大量に使用する機会は減り、肥満になってしまう原因は体機能の不調よりも自身の食生活のせいになるのが大部分です。
そうならない為にも基本を踏まえつつ、どのような食生活を送るべきなのか学んでいきましょう。
エネルギー収支のバランス
成人すると子供時代のように運動をする機会が減り、多くの人の身体活動レベルが低下してきました。さらに年齢が上がると代謝機能も低下し、エネルギーの必要量も減ります。しかしその事への理解が遅れ、子供時代と同じような食事量で続けていると消費量より摂取量が上回り、肥満へと繋がってしまいます。
さらには脂質異常症や糖尿病など、生活習慣病への誘因となります。
予防は若年期から
『老化』という言葉は文字からご年配の方にまつわる現象のように感じますが、老化は20代から始まると言われています。成長が終わってピークの体を保ち続けることは困難で、体力の衰えが徐々に見られてきます。
ですがその見られる現象も徐々に始まったばかりなので目に見えづらく、油断して子供時代と同じように過剰に栄養を摂ってしまいがちです。すると壮年期にその分のツケが体に現れ、生活習慣病へと繋がってしまいます。
なのでこの時期から食事にはもっと気を付けるようにし、特に抗酸化物質が多く含まれている野菜は1日350g以上食べる事をお勧めします。
不足しがちな栄養素
お金を持っていたり、仕事で外にいる機会が多いので自然と外食をする機会も増えてくるでしょう。すると野菜や良質たんぱく質の摂取が不足しがちになります。特に早く頼めるどんぶり物や食べた充実感が得られるハンバーグやカツなどは、エネルギーが高く過剰摂取になりがちです。
なので出来るだけセットや定食にして主食、主菜、副菜の組み合わせを食べるよう、心掛けましょう。
1人暮らしの場合
実家から出て一人暮らしをする20~30代の方は朝食を抜く割合が25%もあり、外食への依存度も昼食で約60%、夕食も30%以上を示しています。
このような生活が続くとビタミン不足が見られて健康に悪影響が及ぼします。
簡単なものでも良いので、自炊して家で食べる事をお勧めします。
骨粗しょう症予防
ミネラル不足、特にカルシウムが不足することで骨粗しょう症が起こり易くなりますが、これは若年期に十分なカルシウムを摂取することで予防することができます。
中年期以降でもカルシウムを適量摂る限り骨粗しょう症を防ぐことができます。中でも女性は40代半ば頃から閉経期に入り、急激に骨量が減るので定期的に摂取することが大事になります。