Lesson13-2 食育 健康の3原則

健康の3原則

健康に過ごすというのは人それぞれによって考え方が変わってきますが、これらを満たしている限り健康を維持できる、健やかに過ごせると考えられてる要素があります。

その要素は「食事(栄養)・排泄」「運動」「睡眠(休息)」の3つで、健康の3原則と言われています。

栄養のある食事を摂って正常な排泄を行う、適度な運動で体を作る、安らかな眠りで英気を養う、これらがバランスよく保てることで体と心の健康が保障されます。もし体調を崩した際にはどこかが傾いてバランスのとれていない状態だと言えるので、それぞれ見直す必要があります。

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適切なリズム

いくら文明が発達して夜の活動がたくさんできるようになったとしても、人間の体は動物と同じく、基本的に朝起きて夜眠る構造になっています。ですがこれ以外にも人間の生体リズムを整えてくれる生理リズムがあります。それが下記の項目になります。

  • 排泄」の時間:午前4時~午後0時まで
  • 栄養吸収」の時間:午後0時~午後8時まで
  • 吸収と代謝」の時間:午後8時~午前4時まで

「排泄」の時間:午前4時~午後0時まで

主に朝起きて昼にさしあたるまでの時間、この時間帯が最も汗をかき、排泄する時間になっています。

睡眠中に活動を抑えていた排泄機能が目を覚まし、昨日消化した食べ物を外へ出そうとします。この働きを促すためにも、朝食はビタミンミネラルなどの酵素を含んだ果物生野菜を食べることをお勧めします。

逆にステーキや揚げ物など、胃に重たく消化が遅い食べ物だと排泄機能が抑えられてしまいます。

快食快便は体が健康である何よりの証拠なので、朝の時間は有意義に使いましょう。

「栄養吸収」の時間:午後0時~午後8時まで

人それぞれの生活サイクルがあるでしょうが、可能な限りこの時間帯に昼食と夕食を摂っていただきたいです。体が完全に目を覚まし、前日溜め込んだ排泄物も外に出し、日中の運動に扱えるエネルギーを確保する絶好の時間帯なのです。

体を動かすための炭水化物、体を作るためのたんぱく質、それらを効率よく巡らせるためのビタミンやミネラル、どれも欠かせない栄養素なので、できるだけ単品の食事ではなくバランスのとれた献立を考えるようにしましょう。

「吸収と代謝」の時間:午後8時~午前4時まで

この時間は1日食べた食事を本格的に消化し、体の調整を行うための時間です。なのでこの時間帯に新しく栄養素を加えると作業が狂って逆に体に悪影響を与えてしまいます。

早い話、この時間に食事してはならないという事です。

この時間帯は日中と違って最低限の働きしか見せず、消化器官も眠りにつこうとしています。そんな時間帯に食べ物を取り入れても効率よく消化されることなく、体に溜まってしまいます。そんな生活を繰り返していくと他の酵素の力を借りないと消化されにくい脂肪が逸早く溜まって行き、肥満へと繋がっていきます。

夜に眠るのは体も同じことなので、ちゃんと労わるようにしてください。

健康の3原則に気を付けた上でそれらが効率よく働く時間を頭に入れておくと、より健康的な暮らしに心掛けることができるでしょう。